日独小児靴学研究会では、小児靴学プライマリーの上位クラスにあたるアドバンスコースに「機能解剖学」を設定しています。
アドバンスは、小児靴学プライマリーを修了者対象ですが、プライマリーの中だけでは補えない知識の格差を無くし、小児のみならず、身体についての専門知識の積み上げには外せない科目のため、プライマリー受講中から参加可能にしています。
第2回目の今日は、
膝関節1 (膝関節を構成する骨、膝関節の構造、靭帯と立位の維持)
膝関節2 (膝関節周囲の筋、膝関節の運動方向と可動域、歩行との関連)
足部の関節1 距腿関節(距腿関節の構造、構成する骨など)
足部の関節2 距腿関節(足関節周囲の筋、足関節の運動方向など)
講義には、動画が取り入れられたり、上肢と下肢を比較したり、他の脊椎動物と比較したり、実習では、体表解剖で実際に関節、腱、筋肉の触診をして動きを観察するという、とても多角的な構成になっています。
また、この単元は、一期生、二期生との合同研修ですので、医療・教育・保健・足・靴・歩行に関わる様々な職域や他の地域の方々と意見交換しながら学べるのもメリットです。
今期の受講者には、武道の指導者、理学療法士、整形靴科と理学療法学科の教員の方という、筋肉・骨・運動・靴の専門家が参加していいますので、実習中、多角的に検証でき、とても充実しています。
次の7月31日の機能解剖学講習 IIIで、本年度は最後となりますが、次年度に復習参加も可能です。
日独小児靴学研究会
共同代表・常任講師 伊藤笑子