まだ足の感覚も機能も未発達のその小さな足。
その足を守りたい一心で、ここまできました。
時の流れの中で、「子どもの足と靴は大切だ」というブームの波は何度も来て、それでも根っこの部分では大きく変わることなく、「子どもの足はすぐに大きくなるから」という考えで、靴がおざなりにされている現状がまだ根強くあります。
子どもの運動不足、体力の低下、浮き指や扁平足など足の問題が深刻化している中で、保護者は子どもの足についての心配を相談する適切な場所がわからず、これまで、日本で子どもの足に特化して学ぶシステムがなかったため、専門者教育も整備されていませんでした。
教育者・靴メーカー・医療従事者・シューフィッター・セラピストも、足育や歩育、靴育を提唱する人々も、独自の主義主張ではなく、きちんとつながって、子どもの足と靴についてのガイドラインを示したい。その切なる構想から、20数年。
小児の足と靴の正しい見地を《小児靴学》と位置づけ、スタンダードを構築するために、満を持して「日独小児靴学研究会」を樹立いたしました。
子どもの足にかかわるすべての人々が、その職域で活かせる「小児靴学研修」で学び、子どもの健康なからだづくりを足元から支えていきたいと思います。
日独小児靴学研究会
共同代表 伊藤笑子
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