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第13回日本整形靴技術協会学術大会に参加して来ました

1月28日29日に名古屋で開催された第13回日本整形靴技術協会学術大会に日独小児靴学研究会共同代表の塩之谷 香医師と同じく共同代表の伊藤笑子が参加してまいりました。

塩之谷 香医師は、ランチョンセミナーにて「外反母趾 A to Z」を講演。

外反母趾という現代ではよく見聞きする変形に対しての諸説について、日本整形外科学会・日本足の外科学会で監修された「外反母趾診療ガイドライン2014」を元に20年の臨床経験から、導き出されるお話の中で、原因や治療法には諸説があり、そこに示されるエビデンスにも〝グレード〟があるということをとてもわかりやすく解説されました。

また、講演の中で、小児の時期から外反母趾化した症例を示され、日常的に使用する靴が及ぼす影響についても言及し、日独小児靴学研究会で、小児の足と靴と歩行について体系的に学ぶ日本初の「小児靴学研修」が紹介されました。


伊藤笑子は、一般演題の[調査・研究]のセッションにて「幼稚園児の足部形態と子供靴の構造および適合の考察」を発表。
2004年に子供靴の踵幅の適合と剛性の有意性を示し、2012年には幼稚園児の足長と踵幅の時系列的な成長値と既存の靴の踵幅との差異の実態を報告し、その基礎研究を踏まえ、本大会では靴のフィッテングにおいて重要な条件のひとつとされる「踏み返し位置」の適合について、幼児の足と使用される靴の両面の実態を調査したものを報告しました。

大人の足だけではなく、子供の頃からの足や靴の問題についての正しい知識を持っていただき、予防の手立てとなりますように。
そして、医療資格者、保育教育者、靴メーカー、靴製作者、販売者、フットケアや足育・歩育の啓発活動をされている方など、各職域を超えて〝小児靴学〟の受講者が増え、消費者が迷わないアドバイスと何かあればきちんと医療につなげられる連携ができますことを願っております。

日独小児靴学研究会
共同代表 伊藤笑子

【日独小児靴学研究会・公開セッション】

小児靴学研修のプライマリーコースの第1期がこの2月で修了となり、一年間の集大成として、最終日には、受講者による研究発表会を行います。このセッションを一般公開し、レセプションパーティを開催いたします。

小児靴学を習得した日本初の専門者の知見を聴講いただき、《子どもの足と靴を知る》を繋ぐご交流をいただければ幸いです。お席は25席のみですので、ぜひお早めにお申し込みください。 

【お申し込みは、こちらから】
公開セッション・お申し込み

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