2019年10月5日から本日8日までの4日間、神戸コンベンションセンターで、義肢装具に関する技術及び教育の普及・振興を目的とした国際義肢装具協会(ISPO)の世界大会が開催されています。
私自身は、義肢装具士ではなく整形靴技術者ですが、日本では POの方々と連携することも多く、大学院では義肢装具自立支援学科に属していましたので、装具学も齧らせて(習得したというにはおこがましすぎて)いただきました。その奥深くセンシティブかつホスピタリティが必要なその職業の難しさも知っています。
医師の診断のもとにPOが製作し病院で処方される「靴型装具」「足底板」と整形靴技術者として非医療で提供する機能靴とインサート等のそれぞれの役割や線引きについて、整形靴技術が日本に入ってきたこの30年近く、都度意見交換してきた経緯があります。
これからの医療費や障害や疾患の多様性(どこまでを治療対象と考えるのかを含め)を考え、もっともっと大きな枠組みの中で、子ども達の将来にとってよりよい方法がもたらされるよう知識交流や連携が進むことを願っています。
そんな中、10月12日土曜日に開催する日独小児靴学研究会主催の「特別公開スキルアップセミナー」では、なんと義肢装具士のお申し込みを多数いただいています。嬉しいことですね。
世界最先端の知識「Muscle designs foot “筋が足部をデザインする”」をご講演くださるDr.Franz Landauer先生
国家資格者として世界レベルの技能を持つドイツ整形靴マイスター OSM Eduard Herbst先生の「小児の足の足底板の考え方とその種類、靴の適合」
そして、日本発の理学療法として、ドイツ、イタリア、韓国で評価され取り入れられている上田法の国際名誉インストラクターPT 塩之谷 巧嘉先生の講義と実技「筋の痙縮を減弱させる上田法の活用とその手技」
さらにその通訳を務めてくださるのは、身体・義肢装具学・機能解剖学・バイオメカニクスの通訳者としてスペシャリストなJAGSS常任講師であり、今や超多忙を極めてらっしゃるPO島村雅徳先生。
週末は台風の進路も心配ではありますが、ご参加の皆さまに楽しんでいただけるように準備しております。
身体と足と運動と装具と小児靴が、一堂に会する1012をどうぞお楽しみに!!
Wright:共同代表 伊藤笑子
全68時間におよぶ研修内容は、たった一人の講師ではなく、靴医学に熟知した一線級の整形外科医、ドイツ整形靴マイスター、マスターシューアドバイザーと、小児整形外科医、小児科医、義肢装具士、靴ジャーナリストなど各方面の一流の講師陣によって体系的、多角的に構成されたプログラムです。
小児からの足を知ることは、学童期から、成人、高齢期に至る下肢のトラブルや愁訴を知ることに繋がります。
ただセミナーを受講するだけではなく、客観的思考、科学的根拠をもって理解するという手法を身につけ、学術発表や論文化することや、社会に役立つ啓発ができること、他職種連携専門者として、小児靴カウンセラーの育成をしています。その決断があなたの未来の可能性と救える人を増やします!
【2019年度 日程・会場】
愛知・名古屋国際センター
東京・茅場町
東京・両国国際ファッションセンター
愛知・名古屋国際センター
東京・両国国際ファッションセンター
1.全日コースを受講し修了認定を受けて正会員として継続されると次年度のプライマリーコースを無料で受講できます。
認定要件:プライマリーの全課程を受講(レポート提出含む)
上記の者につき、基礎4で研究発表(修了試験とする)の合格
※欠席、レポートの未提出、研究発表未終了等の場合は、次年度に振替受講および提出、再発表が可能
2.一般では聴講できない豪華招聘講師の講演が組まれる全期が集まる合同研修会に参加できます。
3.最終の講義と研究発表会に無料参加できます。
4.アドバンスコースでは、他には稀な会員価格でより実践的な講義と実技をアクティブラーニングで受講できます。
5.同社・同店・同組織からのプライマリー全日コース参加の場合、入会金2万円が免除となります。
JAGSSでは、全国から、理学療法士、看護師、助産師、義肢装具士、鍼灸師をはじめとする医療資格者と靴店経営者、靴製作工房、医療福祉専門学校教員、フットケアセラピスト、整形靴技術者、シューフィッターのみならず、一般からも参加された方も本物の研修を受けられています。
体系的な研修を受けることでめざましくスキルアップし、小児にとどまらない成人に通ずる知識と技術の底上げをされました。
また、個人や自社だけではできない他職種連携や事業コラボがなされており、大きく業績をあげられているケースもあります。