9月15、16日に開催される第31回日本靴医学会学術集会、9月16日開催の市民公開講座の翌日の9月17日に、日独小児靴学研究会・合同研修会を開催いたします。
日独小児靴学研究会では、一期生を排出し、アドバンスコースを増設し、新たに二期生も迎えてプライマリー研修が始まり、9月は一年のちょうど折り返し地点です。
昨年度は、一期生のみでしたので、プライマリー研修のフォローアップを行いましたが、今年度からは、期を問わず、正会員準会員を問わず、全員が参加できる有意義な会となりますよう検討いたしました。これにより、プライマリーを修了したのみになっている会員のも復習やブラッシュアップを兼ねて、ご参加でき、全会員が一同に集まることで、JAGSSの会員の特徴である様々な地域、職域の方と交流できるチャンスです。
●特別招聘講演として、仙台赤十字病院の病院長で、第27回日本小児整形外科学会学術集会の大会長を務められた整形外科医 北 純(きた あつし)先生が「小児の足と靴」をご講演くださいます。ご多忙な北先生にお越しいただける機会は二度とないほどのスペシャルな講演です。
・塩之谷 香先生は、新単元の「足趾の皮膚と爪のトラブル -小児から成人まで-」をご講義いただきます。
・マイスターベーレからは、基礎1と2の補講に加え、しっかり押さえておきたいポイントや実技を指導していただきます。
・伊藤笑子の講義は、基礎1と2の講義を体系的にまとめ、受講者のレポートから考察と検証をしていきます。
●今年の日本靴医学会学術集会では、一期生の青山祐美さん、前田亜衣さん、松本洋子さんと共同代表の塩之谷 香先生、伊藤笑子の5名が発表いたします。その口述発表と発表に至るまでの研究プロセスや方法、感想などの報告会をいたします。
●全体ミーティングは、講師陣とメンバーが一同に集まれる貴重な機会です。一期生からプライマリー修了後の活動報告やJAGSSの事業計画などを発表し、皆さんからのご意見やご感想などを伺い、ディスカッションの時間といたします。
日独小児靴学研究会は、単発のセミナーを受講して終わり、ではありません。
受講者は、受講後、レポートによって各人が習得レベルをアセスメントでき、自分自身でも受講内容を振り返り検証できます。
講師陣も、各人のレポートから習得レベルを確認し、次の講義に盛り込み、体系化できるようにしています。
また、受講者が各々に研究を行うことで、個人の知識や経験を学術レベルに引き上げ、その研究を学会発表することでエビデンスを伴った科学性のある見識となるよう、バックアップしています。
合同研修会では、常任講師からの追講だけではなく、特別講師をお招きしてさらに知識に磨きをかけていただき、全体ミーティングと懇親会にて、各人のテーマや問題をシェアし、全国にいる会員相互の連携や、会員の地域での他職種連携を図ります。
日独小児靴学研究会では、「小児靴」の重要性を学び、足と靴のカウンセリング、アドバイス、適合判断ができる専門者を養成し、ひとりひとりが臨床現場や職域で活かすことによって、社会に広く貢献できることを目指しています。
2018年のプライマリーコースの募集は、11月頃を目処に開始いたします。
ぜひ、地域の子どもたちとお母さんの健康に寄与できる知識とネットワークを手に入れてください。
日独小児靴学研究会
共同代表 伊藤笑子
日独小児靴学研究会の《小児靴学・プライマリー全日程コース》は、専門者としての先人たちの30年の投資と継続と実績を元にした「一年で基礎を体系的に学べるプログラム」にて、しっかり修得していただけるよう組み立てています。足部解剖学の基礎的な知識だけでなく、実際に子どもたちにも参加してもらう実技演習があります。大人の足の評価や対処とは違う難しさがある、小児に特化したプログラムです。子どもの足と靴に関するセミナーは、単発的なのものや医療監修されていない一般向けの入門編的なものは散見されますが、専門者向けの科学的検証に基づいたコース立て研修は、日本にはありません。
プライマリー全日程参加および研究発表にて修了認定された方には、修了認定書をお渡しします。
また正会員の資格を取得の後、【アドバンス】とブラッシュアップ研修に参加可能となります。