プライマリーを終えて / 1 期生の声 ・・・Page1

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教わったことは再度深く考察

株式会社メーバル
高橋さなえ
 
私の仕事はインソールの販売です。お客様は足・靴に悩まれている60代以上の方々が多く、一見子供の足や靴には程遠い職業ですが、ここで学んだことは大いに今の仕事に活かされています。
 
JAGSSで学ぼうと思ったきっかけは、「足に合った靴がない」「何を履いても痛い」と言ってうちの商品を買いに来るお客様方のような大人を減らすためにはどうしたらいいのだろう? という素朴な思いからでした。
 
まだ足・靴業界での経験も浅かった私でしたが、数ある足・靴関係の団体の中から、あれこれと彷徨うことなくJAGSSに出会えたことは幸運だったと思います。
 
それも偶然、JAGSSを知る前に塩之谷香先生の著書『足のトラブルは靴で治そう』を拝読していたこともあり、その塩之谷先生の授業が受けられるというのは非常に信頼があり、期待に胸を膨らませていました。
 
けれど実際にスタートしてみると、子供靴を全く知らない私には何から頭に入れていいかもわからず、「私なんかが来るところではなかったかも・・・」と初めは後悔に近いことも感じました。
 
また、講義内容と毎回提出のレポートの質の濃さには1年通して追われ続けていました。講義中も、ただ黙って講義を聴いているだけでは甘ーい! と言わんばかりの緊張感(笑) でもそれが私にとって「教わったことは自身で再度深く考察する」という学びの基本姿勢を身に付けることに繋がり、それがいかに今後も必要なことかは最後の研究発表を作り上げる際に身をもって感じました。
 
そして何より講師である先生方が常に学び続けて子供の足と靴に真摯に取り組まれ、ご指導・フォローして下さることで、私達もレベルの高い内容を理解することができました。
 
JAGSSでは、子供の足と靴の専門知識はもちろんのこと、先入観や偏った見識を取り払って物事を見ること、独自でなく根拠に基づいたことを知っておくべきであること、また専門者として自分が情報を発信することはいかに責任重大なことかまで学ぶことができました。
 
子供靴に関わらず、大人の足・靴に関わる方々であればみなさん学んで共有したいことばかりです。未来の大人は今の子供です。JAGSSは、知識だけでなく、大きなものが得られるところだと思います!

見方や考えに自信が持てた

トータル・フットケア・サロンANDANTINO
フットケア・トレーナー
五十嵐洋子
 
わたしは、自分自身が外反母趾とモートン病で歩くのが辛くて、その解決のために『足と靴と歩行』を学び、小さなサロンを開業しました。同時に靴選びの大切さをお伝えする活動もしております。お話するためにはもっと学ばなくてはいけないと、『靴』に関して学べる機会にはできる限り参加してきました。
 
そんな中、「日独小児靴学研究会」の第一期生募集のお誘いを頂いたのです。
確かな知識がほしいとは思っていたところでした。
 
しかし、問題は高額な受講費用でした。とりあえず、公開セミナーに参加しました。『足のトラブルは靴で治そう』の著者でいらっしゃる塩之谷先生から学べること、「日本の子供靴のスタンダードを作る!」という伊藤先生の強い意気込みと、マイスター・べーレのドイツ靴学の知識〜。とにかくやってみよう! と決心しました。
 
研修が始まると、先生方の講義内容が難しく、スピードが速くて、ついていけないこともありました。毎回のレポート提出も正直、大変でした。「ドイツ小児靴に学ぶ」という視点に、素直に反応できない自分もいました。でも、実技はどれも楽しく、モデルに小さな子どもが参加してくれ、実習できたのは素晴らしいことでした。わたしは子どもの足の見方を実習し、靴によっていかに歩行が変わるかを観ることができました。
 
また、充実したゲスト講師陣による素晴らしい内容の講義を受けられたことに感謝しています。吉村眞由美先生、大谷知子先生、多和田忍先生、松田隆先生、素晴らしい講師の先生と出会わせて頂きました。
 
2月の研究発表は、本当に大変でした。特別指導もして頂き、四苦八苦で何とか当日の発表に漕ぎ着けることができましたが、この苦労した経験はとても貴重な体験になったと思います。受講生の研究発表は、研修の成果が感じられる見応えのあるもので、レセプションでは発表者全員が念願の修了証を頂くことが出来ました。最後の講師の先生方と受講生のスピーチは、感動と泣き笑いで一杯でした。
 
1年間の学びを終えて、わたしは子どもの足と靴についての見方や考えに自信が持てるようになりました。今後も「日独小児靴学テキストブック」のファイルは常に傍に置き、学んだ知識を仕事や活動に活かしていきたいと思います。

育児中のお母さんもサポート

一級建築士
青山祐美
 
JAGSSは育児中のお母さんもサポートしてくれます。わたしは足や靴の業界に属さない子育て中の母親です。
 
子どもの足に合う靴を探すことは重要でありながら大変な苦労が伴います。足や靴の勉強をしたくても経験がないと受け入れてもらえない中、JAGSSは受け入れてくれました。子どもの成長は待ってくれず、靴屋さんによる見解の違いに疑問をもつわたしが解決する術として自分で身につける道が用意されていました。
 
育児中の母親にはありがたいことがいくつもあります。託児は講義の建物内に託児場所、託児スタッフを常に配置してくださり、母親も安心して学ぶことができます。実技ではモデルとして参加することができ、講義に合わせて子どもの足や靴、歩行をみてもらうことにより不安を解消することもできます。
 
娘の足は足幅が狭いため、足に合う靴に出会えない現状がありました。娘が歩くようになってからは本やインターネットで推奨されている条件を満たす子供靴を求め、国産の革の紐靴や欧米の革靴をインターネットにて購入しましたが、よい子供靴であっても娘の足に合っているのか不安がありました。
 
フィッティングの重要性を知り、それまでの靴は踵幅が大き過ぎたり、小趾があたる木型だったことから娘の足には合わないことが理解できるようになりました。またわたしの足も足幅が狭いことを知り、娘の足だけでなく、自分自身とも向き合うことができるようになりました。
 
現場に立ち続けている先生方から直接指導を受け、実技も体得できます。間隔を空けた講義には復習して内容を理解する役割があり、レポート提出とともに振り返る機会となっています。研究発表は修了試験とともに修了した後のそれぞれの活動を支える先生方からのプレゼントだと思います。学びの途中でこれからの方向性を決めたり、自分の棚卸ができるよい機会です。是非ご自身と向き合って研究内容を絞り出してください。
きっとお子さんの足や靴、歩行への不安が解消されます。

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