プライマリーを終えて / 1 期生の声 ・・・Page2

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想像していた以上

株式会社キッド
専務取締役・シューフィッター
小堤啓史
 
想像していた以上に、素晴らしく構成されたカリキュラム内容であった。講師陣の多様な視点から生み出された内容が、一年を通して積み上げられるが、断片的に知識を増すではなく、体系づけて提供されたことにとても価値がある。よって、小児靴の研究会ではあるが、小児というジャンルを超えた範囲で、しっかりとエビデンスをもって足靴を理解すること、語ること、全体を通じて学び意識させられた。
 
普段は婦人靴のみを扱うが、その実務にも活かせることが多々あった。そして単なる知識に留まらせようとしない、多くの実習時間が用意されていたことも良かった。無論、その時間だけで同じように出来るわけではないが、スムーズな流れ、時にアドリブ…それを実体験し、また自分の見立てと先生との見立てを比較してみられることも、貴重な体験であった。
 
そして、塩之谷先生の普段は見ることのない症例の数々。強い愁訴をもったお客様は当社には普段あまり来られないけれども、それらも念頭においておくべきだという、靴を扱うことの重み大事さもまた、より多角的に痛感した。
 
教示された内容はもちろん貴重なもの。でもそれ以上に、考える、学ぶことのレベルをさらに深めようと思えたのが、一番の収穫なのかもしれない。
 
お客様の悩みを解決することが目的であると考えれば。経験値から語る、解決策を提示せざるを得ないことは多々ある。ただ、教育的見地を考えたりする際に、裏付けがあること、ないこと、その境をきちっと理解して伝えることは、精度高い従業員教育にも繋がると感じた
 
靴小売店としてのビジネスモデルそのものが提示されるわけではないが、今後の靴屋の在り方として、消費者に正しい知識を提示し、それによって本当の信頼関係を築くことでなりたつという、ビジネスの本質に基づいた経営が可能だと改めて確信し、そこに具体的に生きる知識を沢山頂けたとも思う。

フットケア専門店が学ぶ理由

ドイツ式フットケアサロン フフ(fufu) 
フットケアセラピスト
松本洋子
 
私のサロンはフットケア(足のお手入れで魚の目・タコ・巻き爪など足のお悩みを見直す)専門店ですが、なぜ日独小児靴学研究会で学びにいくの? と、お客様によく聞かれました(そのたびに苦笑いでした)
 
どうして子供の足と靴の事を学びにいったかというと、幼少期から靴の履き方、選び方を見直す事で、足のトラブルを少しでも起こしにくくする方法を知るためです。実はセミナー参加はすぐに決めたわけでありませんでした。
 
ドイツの靴文化もいいけど、ここは日本。
 
足の甲が薄く、幅が細い私にはドイツ靴が合ったことないし、ドイツの靴文化と小児靴のスタンダードってハードルが高い・・・と少し思っていましたが、説明会で内容を確認すると、ドイツの靴文化がベースであって、ドイツ文化そのものを適応させるのではなく、日本の現状や靴に合わせた受講内容だったので受講を決めました。
 
私自身、フットケアの仕事につく前は、足に合わない靴を履いて趾間(ゆびのあいだ)に鶏眼(魚の目)、足裏にはカチカチのタコがあって痛みがありました。痛みをかばうためにゆったり大き目の靴を履いたり、足の痛みをかばって腰痛・・・・etc 今は魚の目はできませんが、靴の選び方を幼少期からしっかり知っていればもっと早く足の悩みも軽減できたと思います。
 
セミナーは座学のみではなく実習もかなり充実していて、その場で質疑応答の時間があり、セミナー後は必ず見直しレポートの提出。このレポートで自分はどこを理解して、どこが分からないのかを見直しできます。
 
正直なところ、内容が濃すぎて分からない部分があったり、仕事と両立するのが難しく途中で根を上げそうになりましたが、受講生のほとんどが仕事をしながらという同じ立場だったので、同期の方々へ相談したり、不明個所は先生方へ質疑や相談させていただきながらセミナーを最後まで受講することができました。
 
そもそも日独小児靴学研究会へ参加していなければ、今まで覚えた知識と経験だけで本当にこれでいい情報なのか? と見直すことがなかったかもしれません。
 
自分の持っている知識のすり合わせ、修正、追加をすることができたので、本当に受講してよかったです。

PTの私が参加費の価値を見いだせるのだろうかと

理学療法士
久保川温加
 
思えば1年前、この研修会への参加を決断するまでが一番つらく、自分との葛藤でした。
 
育休明けで2人の子どもをみながら仕事をして、その上研究会での学びが私にできるのだろうか、私ひとりで何度も2日間も東京へでてしまって大丈夫なのだろうか、理学療法士の私がこの研究会で決して安くはない参加費以上の価値を見いだせるのだろうか・・・などなど。
 
この時はいくら考えてもでるはずのない答えを考え続けて、体調不良の日々でした。でもあの時・・と後悔するよりは、と思い勇気をだして飛び込んでみました。
 
正直、仕事と生活と学びの日々は多忙でストレスも多大でしたが、私自身「無理だろう」って思いこんでいた枠をいくつも広げることができました。「できない」って決めることは簡単ですが、講師の方々も多忙極まりない中、決して手を抜かずやりきる姿を目の当たりにし、私自身も「できる」ためにどうするかを考え模索した1年でもありました。
 
今は、飛び込んでみて本当に良かったと心から思います。
 
足育ゴールデン期の2歳と5歳の我が子の足と靴の悩みが解決したことを始め、この年になって素敵な仲間と講師の方々との学びは言葉にはできないほど深く、大きな収穫があり私の貴重な財産になりました。そして、もちろん参加費以上の価値がありました。
 
ここからが私のスタートですが、学んだことをもっともっと自分の中に落とし込み、この研究会で目の当たりにした本物の講師である「真摯な姿勢」を目指して、得たものを少しずつ子育てを頑張る方々に「正しく伝えきること」に集中していきたいと思います。
 
昨年の1月、「足育を伝えたい」と私が書いたブログ記事を見て、はじめましてとJAGSSを紹介してくださった広嶋伸子さん、公開セミナーで本音を語って下さった村田由一さん、こんな私を温かく見守ってくださった共同代表の伊藤笑子さんをはじめ、講師の方々と素敵な仲間との出会いに感謝して。今後もよろしくお願い致します。

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