プライマリーを終えて / 1 期生の声 ・・・Page3

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得たものは指針としていける「場」

丸手印靴工房
作り手・靴製作講師
石田光江
 
一年かけて得たもの。それは一過性ではない、これからも自分が指針としていける“場”です。
 
一年前にJAGSSの発足と、第一期プライマリー募集を知った時、最初は申し込むつもりはありませんでした。
 
自分で努力もせず「受講すれば得られる」というのも、もうやめないといけない。買った本も読んでないくせに、私。そう思ったのです。
 
それが一変したのは、SNSのあるグループの中での伊藤先生の言葉でした。現在何が危惧するところなのか。そしてどこへ向かっていくのか。読み終えた私は「正しいな」と思いました。
 
それから、日程は合うか受講料は払えるかとチェックし、大丈夫となりましたので入会を決めました。「今やらなかったら、ずっとやろうかどうしようか考えてしまうな」。どうしようか考えることにエネルギーを使わず、“30年のエビデンス”を習得へ向かうことを決めたのです。そして先日、プライマリーの一年間が終わりました。
 
研究発表も終え、修了証をいただきました。信頼できる先生方、共通言語で繋がる同期研修生、積み重ねて仕上がったプライマリーのテキストブック。
 
どれも凄かったです。先生方は、その肩書、実績が凄いだけでなく、志の強さ、その根本に心の優しさをもっておられます。色々な場面でそれが伝わり、感動しながらの勉強でした。
 
同期研修生は、それぞれの道を持っている人たちです。そこに「日独小児靴学研究」を重ね合わせることを選んだ人たち。最終日の研究発表は、その人のことを知れる、5分の発表の場でした。私も、自分のことを知って欲しいという思いも抱き発表しました。
 
受講ごとにいただく資料、それをファイルして出来たテキストブックは今やバイブルです。これからも、このページをめくり、復習し、身に付けていきます。
これをベースにして、疑問があったら調べればいいし、追求したいことがあればそれも出来る。ただし、自己満足で終わるわけにはいきません。
 
まだ始まったばかりのこの会は、先のことを見ていますね。向かう先は他にはないと、確信を持って歩んでいます。正しい知識と情報。後戻りせず、皆んなが一歩一歩、前へ進んでいける道を築いて。プライマリー修了生は、共にそれを担っていると私は思っています。
 
一年間ありがとうございました。これからもよろしくお願いします!

子供靴に関わる全ての人に参加していただきたい研究会

株式会社 ブロック
代表取締役社長
村田由一
 
長年靴販売の現場でたくさんのお客様と足とお会いしてきましたが、参加する前に比べて知識や見立て方に大きな差が生まれました。
 
靴に対する意識には個人差があり様々な情報があふれていますが、JAGSSでは伊藤先生のエビデンスとワークショップ・塩之谷先生に監修された授業内容・マイスターべーレさんの技術の数々を、検証を積み重ねたカリキュラムとして学ぶことができ、パワフルなゲスト講師の皆様のお話も全て重要なものでした。
 
授業の度に毎回提出するレポート、最後に研究発表を成し遂げるというハードル(?)はございますが今の接客をもう一つ上のレベルに押し上げたいという方にはお勧めいたします。

自信を持ってお客様対応ができるように

ウェルネス&シューズサロン フラウプラッツ
整形靴技術者・シューアドバイザー
前田亜衣
 
私は、JAGSS代表の伊藤先生が経営されている靴専門店で、スタッフとして働いています。
 
お客様対応の中で、自分の知識では判断できないことは、適時、伊藤先生にご指導頂いていますが、日常業務の中では、ご指導頂ける時間も限られてしまいます。JAGSSでは、みっちりとスケジュールが組み立てられており、業務中にはお聞きできないような濃い内容の講義を、集中して受けることができました。
 
研修は座学だけでなく、実技もあるため、覚えたことを実践することができました。また、不明点はその場で質問することで解決できたので、とても勉強しやすい環境でした。塩之谷先生とベーレマイスターの講義では、靴販売の仕事の中では、なかなか知ることのない症例や、それに対する対応など、大変貴重なお話をお聞きすることができました。
 
私はJAGSSで学んできた中で、足や靴について説明をする際、誤解を生まないように適切な言葉を使わなければならない、ということを強く思うようになりました。今まで何気なくお客様にご説明していたことも、掘り下げて勉強していくと、実は自分の解釈と少し違った、ということも中にはありました。また、例として「こういう靴が良い」と思い込んでいたことも、具体的に何が良いのかを改めて考えさせられることもあり、今まで曖昧な解釈をしていたと思うことも多々ありました。
 
研修の中では、皆で意見を出して、スタンダードとは何かを話し合う機会もあり、一つ一つ整理することができました。その結果、自分だけの解釈ではなく、根拠があることだと、自信を持ってお客様対応ができるようになりました。また、自分の知識を見直し、間違っていたことは正しく学び直すことができたので、本当に良かったと思います。
 
子どもの足や靴に関わる仕事をされている方々にはJAGSSについて知って頂き、お客様を混乱させないよう子どもの足・靴についてのスタンダードを皆で築いていきたいと思っています。

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