日独小児靴学研究会・2018年度プライマリー研修の募集に際しまして、お問合せ・ご検討いただきました皆さま、ありがとうございます。
21名が《第三期生》として確定し、今年度の申し込みは、あと4名で締め切りとなります。
子どもの足は大切だということが知られて久しいですが、子ども時代に履く靴が、子どもの足の感覚や靴への意識となっていくことについては、未だに情報が整備されていません。
例えば、足のサイズに対して大きい靴を履くのはよくないと知ってはいても、どれくらい大きいとよくないのか、どの部分が大きい靴がよくないのか ? 大きい靴を履くことでどんな弊害があるのか ?
足に対して大きい靴や固定をせずにゆるいままで履いていると、足と靴の適合具合がわからず、靴の不安定さにも気がつかないまま慣れてしまい、逆に安定性のある靴が窮屈に感じます。しかし、そのまま長時間の使用やスポーツをした場合、安定性と固定性を欠いた靴や履き方によって、捻挫や骨折など、思わぬ障害に発展していくことがあります。
では、そもそも適正サイズとは、どういうものなのか ?
まだまだ主観ばかりの情報があふれていて、いざ靴を買おうと思ってはみても、よくわからない、 ということはありませんか ?
子どもの足や靴を考える機会がある皆さん、
シューフィッター、シューアドバイザー、フットセラピスト、オーダーシューズ制作者、子ども靴メーカー、靴売場の販売員、保健師、小児科の看護師、義肢装具士、理学療法士、作業療法士、保育士、幼稚園教諭、学校教諭、保健・体育の先生、特別支援学校の職員、スポーツコーチ、トレーナー、バレエの先生、足育や歩育をアドバイスされている方 etc…
《小児靴学・プライマリー全日程コース》は、足部解剖学の基礎的な知識だけでなく、実際に子どもたちにも参加してもらう実技演習があります。
大人の足の評価や対処とは違う、小児の足に特化したプログラムです。
子どもの足と靴に関するセミナーは、単発的なのものや医療監修されていない一般向けの入門編的なものは散見されますが、専門者向けの科学的検証に基づいたコース立ての研修は、日本にはありません。
日独小児靴学研究会の《小児靴学・プライマリー全日程コース》は、専門者としての先人たちの30年の投資と継続と実績を元にした「一年で基礎を体系的に学べるプログラム」にて、しっかりと体系立てて修得していただけるよう組み立てています。
足や靴にかかわるすべての人たちに小児靴学を学んでいただき、ご参加の皆さんと共に「子どもの足と靴のガイドライン」を発信して行きたいと思います。
プライマリーの全過程および研究発表にて修了を認められた受講者には、認定書を授与いたします。また、正会員登録された方は、すべての【アドバンスコース】の研修に参加可能となり、必要単位と技能が認められた方には、日独小児靴学研究会・認定小児靴カウンセラーの称号が与えられます。
【常任講師】
塩之谷 香(整形外科医)
整形外科医からの見地として、外来での診察基準、小児の下肢についての様々な症例、外科的処置と保存療法の検討、小児の皮膚と爪、靴による足のトラブル、靴医学とエビデンス、専門職連携システム、医療と非医療の棲み分けについて、etc…
子どもさんにご協力いただき、診断のデモもしていただきます。
伊藤 笑子(マスターシューアドバイザー)
シューアドバイザーおよび、小児靴研究者の見地から、子どもの足をファーストシューズという入口の段階から、非医療としてかかわり、足と歩行と靴の適合をどのように考えるか?市販の靴の評価、適合判断の仕方。
成長発達の中で発生するトラブルに対して、医療にバトンタッチできるスクリーニングスキルをどう身につけるか?保護者に対して、実際にどういう説明が必要かつ有効かのカウンセリング方法など、座学だけでなく、子どもさんにご協力いただき、実技指導もしていただきます。
ベーレ ルッツ(整形外科靴マイスター)
ドイツ国家資格、整形靴マイスターからの見地として、足部解剖学や機能学、フットプリント、スタティックとダイナミックの観察と評価など、医療と非医療をつなぐ整形靴技術の元となる知識を系統立て、座学だけでなく、子どもさんにご協力いただき、実技指導もしていただきます。
【講師】
島村 雅徳 (義肢装具士)
解剖学、運動学、装具学、整形靴技術に加え、靴と歩行をトータルに熟知した義肢装具士の視点から、
体表解剖を取り入れて、難解な機能解剖学をわかりやすく指導していただきます。
【ゲスト講師】
松田 隆(小児科医)
地域における専門職連携と歩育を実践し、小児科医として子どもたちの足を観てきた経験から、
『小児科医が提唱する子どもの健やかな成長発達を促す取り組みー土踏まずの形成からみた足元からの健康づくりーII』
多和田 忍(小児整形外科医)
障害児診療と小児リハビリを積極的に行う小児整形外科医の見地から、
「発達障害・ダウン症・各種運動障害を持つこどもたちの、運動発達・姿勢・歩行の特徴II」
大谷 知子(靴ジャーナリスト)
業界の問題点や消費者動向、子ども靴の変遷を知る靴ジャーナリストの視点から、
「私が子供靴の本を書いた訳II」
ベーレ 操(日独通訳者)
渡独後、ドイツ医療制度の恩恵を直に体験し、整形靴マイスターとともに日独における様々な現場で医療通訳をしてきた見地から、
「ドイツ小児靴教育文化IIIードイツ靴文化と靴教育 日独比較の視点からー」
→ 2018プログラム詳細(別ウィンドウで開きます)
【2018年度 日程・会場】
基礎1…2018年 4月15日(日)・ 16日(月)
名古屋・名古屋国際センタービル3F
基礎2…2018年 7月16日(月/祝)・17日(火)
名古屋・名古屋国際センタービル3F
合同研修・活動報告交流会…2018年 9月8日(土)
東京・御茶ノ水トライエッジカンファレンス
基礎3…2018年 11月16日(金) ・17日(土)
名古屋・名古屋国際センタービル3F
基礎4…2019年 2月15日(金) ・16日(土)
最終日には受講者による研究発表会を行います。
名古屋・ウインクあいち
この機会をぜひお見逃しなく!
日独小児靴学研究会プライマリー http://jagss.jp/primary
日独小児靴学研究会 facebookページ
日独小児靴学研究会 お問い合わせフォーム