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日独小児靴学研究会 第一期プライマリー研修修了しました!

2016年2月11日に、公開セミナーを開催した一年後、同じ外苑前アイランドスタジオをにて、最終の単元基礎4、公開プレゼン、公開セッション、そして修了式とレセプションパーティを開催しました。


基礎4の単元では、小児靴のスタンダードを示す総括の講義。
今までぼんやり認識され、確証のないまま語られたきた「いい子供靴とは ? 」「子供靴の条件」に対して、一つひとつ検証し、曖昧さを解決し、根拠を示しながら、「子供靴の役割」「考慮する課題」「必要な機能」をまとめました。

講義の後は、とても重要なmissionだった、衆議院議員の野田聖子先生のご子息の靴のお見立て。
右半身に麻痺がおありで、靴型装具ではうまく行かなくてQOLが上がらない側面を、適合する靴とアインラーゲンでリカバーして行きましょうと、整形外科医の塩之谷香医師の診察、ドイツ整形靴マイスターのベーレ・ルッツのチェックとアドバイス、マスターシューアドバイザーの伊藤笑子が用意した靴とマイスターのアインラーゲンを挿入して履いていただきました。靴を履き替えるとみるみる安定して歩行でき、履いてきた某メーカーのスリッポンの靴を蹴飛ばしてしまうほど、気に入っていただき足取りも軽く、そのまま履いて帰られました。

 

午後からは、一般公開となり、共同代表、伊藤笑子のプレゼンテーション[子どもの足と靴の専門者として必要な知識とは]で、圧倒的なデータを元に構築した子どもの足と靴についてのスタンダードを示すために必要な専門者教育について話しました。そして、いよいよ受講者による公開セッション。
[社会活動・靴文化][靴構造・足部][足部・歩行]という3つのセッションに分かれ、18演題が発表されました。5月・8月のプライマリーを受講してもらいながらの準備でしたが、研究も発表も初めて、 PPTも持っていないというという受講者がほとんどで、研究発表会担当の伊藤とともに、研究テーマ、背景、方法、結果、考察、と研究手法のアドバイスをしながら、何度も何度も手直しし、5分間にまとめ、 PPTの作り方から、読み原稿に到るまで、最初はどうなることかと思いましたが、なんとか形にしてくれました。

履修、提出レポート、研究発表を踏まえて、塩之谷香先生、伊藤笑子、マイスターべーレ、ベーレ操さん、通訳と座長にお越しいただいた義肢装具士であり、神戸医療福祉専門学校三田校・整形靴科の元学科長の島村雅徳先生との判定会議の結果、18名が合格となりました。
研究発表自体は、まだまだ公開できるレベルになるにはさらに精査が必要ですが、これがはじまりです。さらに検討して推敲して、学会発表を目指して行きたいと思います。

レセプションパーティでは、河井美歩さんのお料理に加えて、塩之谷先生も腕をふるってくださって、メンバーのお子さんたちも一緒に楽しんでいただきました。
修了証の授与と受講者ひとりひとりからのスピーチ。涙と笑い感動の渦でした。大人がこんなに泣く修了式は見たことがないですが、それほど皆さん、万感迫っていました。

でも、これで満足していてはいけません。自己実現の会ではないのです。
本当の意味での利益をもたらし、子ども達の足を健やかに育てて行くために役立っていきましよう。

JAGSSで学んだことを各々の職域で活かしてもらい、アドバンスコースでの再会を約束して解散しました。

一年間、受講者を支えてくださったご家族の皆さま、寂しい気持ちを抑えながら、ママやパパを応援してくれていたお子さんたち、本当にありがとうございました。

日独小児靴学研究会 共同代表 伊藤笑子

 

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