日独小児靴学研究会プライマリー研修・小児靴学「基礎3」が無事終了しました。
小児靴学 基礎3は、常任講師の講義・実技だけではなく、ゲスト講師による講義が3コマもある豪華版です。
初日の早朝に関東で震度5弱の地震のアクシデントの中、全国から集まった一期生の研修は、基礎1、基礎2、フォーロアップと積み上げて来て、いよいよ後半に突入しました。
整形外科学、解剖学、発達学、神経学、運動学、小児学、靴教育学、シューフィッティング…を取りまとめた小児靴学。難しいけれど、避けて通れない学びをメンバー全員で、ひとつひとつクリアしています。
[1日目]
1限、2限:講義(常任講師 伊藤笑子)
第4章 計測と分析評価
9.小児の歩行の観察 I(歩行分析の基礎と小児の歩行の発達と下肢,足部,靴の比較として120分 Ver.)
3限:講義・実技(常任講師 ルッツベーレ)
第4章 計測と分析評価
11. 代表的な小児の足部変形の分析と評価
12. 代表的な小児の歩行障害の分析と評価
7.ROM 足部チェック手技
[2日目]
1限:講義・実技(常任講師 ルッツベーレ)
第4章 計測と分析評価
11. 代表的な小児の足部変形の分析と評価
12. 代表的な小児の歩行障害の分析と評価
8.総合的な分析と評価
2限:講義 [特別講演/小児科](ゲスト講師 松田 隆先生)
第10章 小児の足と靴教育の啓発活動
3.歩育と靴教育の社会的認知に向けて
「小児科医が提唱する子どもの心身を丈夫に育てるために~土踏まずの形成からみた足元からの健康づくり~」
ランチョンセミナー:講義(常任講師 塩之谷香)
第3章 小児の疾患と整形外科的知識
3. さまざまな足部の疾患
3限:講義・実技(常任講師 伊藤笑子)
第6章 小児靴のシューフィッテング
3.靴の木型、構造による選択と歩行チェック
第4章 計測と分析評価
10. 小児の歩行の観察 II
4限:講義 [特別講演/小児整形](ゲスト講師 多和田 忍先生)
第3章 小児の疾患と整形外科的知識
3.さまざまな足部の疾患
4.運動障害を持つ小児の姿勢と歩行
まとめ:質疑疑応(常任講師 塩之谷香・伊藤笑子・ルッツベーレ ゲスト講師 多和田忍)
ゲスト講義も絢爛だった基礎3で、お越しいただいた先生方よりJAGSSの高度な内容に賞賛をいただきました。それは何より参加メンバーの履修率の素晴らしさです。
皆さんが確実にスキルを高めている姿に講師全員、感慨深さを感じています。
そして、今回も実技研修のモデルとしてご参加下さったくださったお子さんとお母様に感謝いたします。
小児靴学といえども、成人の足、靴、歩行の学びにも通じてます。
また各々の現場に帰って、この知識と技術を活かして、生活者の皆さまにお役に立てますように頑張ってください。
研修終了後、JAGSSの受講メンバーから、講師陣全員にステキなプレゼントとひとりひとり個別の寄せ書きをいただきました。感激です。ありがとうございました!
小児靴学プライマリーも残すところ基礎4の一回となり、最終日には研究発表があります。あと少しですが、研鑽を積んで行きましょう。
日独小児靴学研究会の《小児靴学・プライマリー全日程コース》は、専門者としての先人たちの30年の投資と継続と実績を元にした「一年で基礎を体系的に学べるプログラム」にて、しっかりと体系立てて修得していただけるよう組み立てています。
足部解剖学の基礎的な知識だけでなく、実際に子どもたちにも参加してもらう実技演習があります。
大人の足の評価や対処とは違う、小児の足に特化したプログラムです。
子どもの足と靴に関するセミナーは、単発的なのものや医療監修されていない一般向けの入門編的なものは散見されますが、専門者向けの科学的検証に基づいたコース立ての研修は、日本にはありません。
子どもの足にかかわるすべての人たちに小児靴学を学んでいただき、ご参加の皆さんと共に「子どもの足と靴のガイドライン」を構築し、発信して行きたいと思います。
プライマリー全日程修了者には、修了認定書をお渡しします。
また正会員の資格を取得の上、【アドバンス】とブラッシュアップ研修に参加可能となります。
2017度のプライマリー全日程コースの募集中!
◉日独小児靴学研究会・小児靴学プライマリー研修
◉プライマリーお申込みページ
小児の足に関わる人のための【プライマリー・全日程コース】 全67時間
【2017年度 日程・会場】
基礎1…2017年 4月23日(日)・ 24日(月)
京都・ハートピア京都(京都府立総合社会福祉会館)
基礎2…2017年 7月17日(月/祝)・18日(火)
京都・ハートピア京都(京都府立総合社会福祉会館)
フォローアップ…2017年 9月17日(日)
調整中
基礎3…2017年 11月2日(木) ・3日(金)
京都・ハートピア京都(京都府立総合社会福祉会館)
基礎4…2018年 2月9日(金) ・10日(土)
調整中
【定員】
25名
【会員について】
プライマリーにお申し込みの方は、
日独小児靴学研究会の準会員となります。
詳しくは要項をご覧ください。
→ 日独小児靴学研究会 会員要綱(別タブで開きます)
【受講料等】
入会金 20,000円
年会費(準会員) 10,000円
受講料 388,800円(税込/前納)
【特典】
全日程修了者には、修了認定書を発行。
プライマリー修了者は正会員の資格と、
【アドバンス】および定期研修に参加可能。
【常任講師】
◉塩之谷 香(整形外科医)
整形外科医からの見地として、外来での診察基準、小児の下肢についての様々な症例、外科的処置と保存療法の検討、専門職連携システム、医療と非医療の棲み分けについて、etc…
子どもさんにご協力いただき、診断のデモもしていただきます。
◉伊藤 笑子(マスターシューアドバイザー)
シューアドバイザーの見地から、子どもの足をファーストシューズという入口の段階から、非医療としてかかわり、足と歩行と靴の適合をどのように考えるか?市販の靴の評価、適合判断の仕方。
成長発達の中で発生するトラブルに対して、医療にバトンタッチできるスクリーニングスキルをどう身につけるか?保護者に対して、実際にどういう説明が必要かつ有効かのカウンセリング方法など、座学だけでなく、子どもさんにご協力いただき、実技指導もしていただきます。
◉ベーレ ルッツ(整形外科靴マイスター)
マイスターからの見地として、足部解剖学や機能学、フットプリント、スタティックとダイナミックの観察と評価など、医療と非医療をつなぐ整形靴技術の元となる知識を系統立て、座学だけでなく、子どもさんにご協力いただき、実技指導もしていただきます。
【プレゼンテーター】
◉ベーレ 操(日独通訳者)
渡独後、ドイツ医療制度の恩恵を直に体験した見地から、
『ドイツ小児靴教育文化Ⅱ』として、足靴を囲む職業連携とその歴史と最新独事情や小児足靴教育事情など、ランチョンセミナーとしてお話いだきます。
【ゲスト講師】
2017年度も小児の足と靴にかかわる一流の講師を招聘いたします。
乞うご期待。